おもしろい本があるところ

児童書好きの図書館司書が、子どもたちの「おもしろい本、おしえて!」にこたえて、本の紹介をしようと思います。みなさんのおすすめの本や、読んだ感想などコメントくださるとうれしいです。

クマのプーさん

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クマのプーさん岩波少年文庫

地図によりますと、

クリストファー・ロビンのうちは、森の東のはしにあります。

そこから西に向かって行って、とちゅう、

小川をわたって、六本マツをぬけて行くと

プークマのうちです。

プークマのうちから南に行ったところに、コブタはすんでいます。

 

プークマがクリストファー・ロビンのテディベアだと思っていませんか?

いいえ、プークマは、この森の住人で、

クリストファー・ロビンのかげがえのない友人です。

そして、プークマは、いつだってクリストファー・ロビンのことが大すきです。

 

さて、ある日、プークマとコブタは、ゾゾをつかまえようと計画を立てました。

ゾゾって、なんなのでしょう?

実は、プークマもコブタも、ゾゾを見たことがありません。

 見たこともないゾゾをつかまえようというのです。

彼らの計画は、こうです。

 

ふかいあな をほるのです。

場所は、六本マツにしました。

ゾゾは、うまく ふかいあな に落ちるでしょうか。

そこで、あな の中に ハチミツ をおいて、ゾゾをおびきよせることにしました。

ハチミツ は、プークマのうちの戸だなにあります。

ハチミツつぼ を取りにもどったプークマは、

まず、ハチミツ がホンモノかを 確かめます。

そんなわけで、気がつくと、

つぼにいっぱい入っていた ハチミツ は、ほんの少しになりました。

 

やれやれですが、ともかく、

プークマとコブタは、ハチミツつぼ を あな にしかけました。

あとは、明日を待つだけです。

プークマとコブタは、待ち合わせの やくそく をして、それぞれ自分のうちへ帰ります。

 

その夜、プークマは、おなかがへって ねむれません。

思いついて、戸だなを開けますが、あったはずの ハチミツ がありません。

それもそのはず、ふかいあな にしかけたのですから。

プークマは、しかたなく、

ひつじを数えたり、ゾゾを数えたりして、

なんとかねむろうとします。

でも、けっきょく、ねむれないまま、

まだ明けきらないうちに、ふかいあな のところへ行くことにしました。

そこには、昨日しかけた ハチミツつぼ がありました。

 

プークマは、ようやく ハチミツ にありつけました。

ところが、むちゅうでなめているうちに、大変!

頭がつぼにはまって、ぬけなくなってしまいました。

さあ、こまりました。

 

一方、コブタは、ゾゾがかかった時のことを考えて心配しています。

ゾゾって、どれほどこわいものなんでしょう。

見たこともないのですから、

コブタはいろいろ そうぞう をふくらませて、いよいよこわくなっています。

だから、ちょっと見に行って、もしもゾゾがかかっていたら、

もう、プークマと見に行くのは、やめようかと考えています。

つまり、ちょっとこわいけど、ちょっと見に行ってみたわけです。 

 

すると、そこには、ゾゾらしきなにかがかかっていました。

ほんとうは、つぼをかぶったプークマ なんですけどね。

コブタは、ゾゾだと思いこみました。

 

これは大変です!

あわてたコブタは、クリストファー・ロビンにたすけをもとめます。

かけつけたクリストファー・ロビンが大笑いしたのは、言うまでもありません。

 

このあと、なんとかプークマの頭は、つぼから だっしゅつ でしました。

そのあと、プークマとクリストファー・ロビンは、朝ごはんをいっしょに食べました。

食べながら、クリストファー・ロビンは、

「ああ、プークマ、ぼくは、きみがとっても好きなんだよ」

と言います。

そして、プークマは、

「ぼくだってさ!」

とこたえます。

 

こんな風に、なにをやっても、とってもゆかいなプークマのことを、

クリストファー・ロビンは、ときどき、

「ばっかなクマのやつ!」なんて、あいじょう をこめて言います。

でも、それもけっきょく、「きみがとっても好きなんだよ」と同じ意味ですよね。

クリストファー・ロビンは、プークマのことを ほんとうに大好きなんですから。

 

この本には、こんなゆかいなおはなしが、10こ入っています。

プークマのやらかすことときたら、

大人の私が読んでも、声を出して笑ってしまいます。

おもしろいので、ぜひ、読んでみてください。

 

 

クマのプーさん (岩波少年文庫 (008))

クマのプーさん (岩波少年文庫 (008))

  • 作者:A.A.ミルン
  • 発売日: 2000/06/16
  • メディア: 単行本
 

  

クマのプーさん (岩波少年文庫)

クマのプーさん (岩波少年文庫)