おもしろい本があるところ

子どもたちから「おもしろい本、おしえて!」とよく聞かれるので、ちょっくらおすすめしてみます。

大きなたまご

f:id:yo_mite:20210321070456j:plain

大きなたまご(岩波少年文庫岩波書店

『大きなたまご』という本を しょうかいしましょう。

タイトルだけでも、ワクワクしてしまいます。

いったい、なんのたまご なのでしょう。

 

まず、この表紙の絵を見てください。

主人公のネイト君が見ておどろいているのは、

たまごが かえったからです。

すぐそばで、めんどりも、かなり おどろいています。

実は、このたまごは、このめんどりが 生んだのです。

めんどりは、ずいぶん長い間、しんぼうづよく たまごを 温めました。

たまごを 温めるとき めんどりは、ムラなく温まるよう、

時々、たまごを ころがしながら 温めます。

でも、こんなに大きな たまごなので、ネイト君が時々 たまごを ころがしてあげました。

ネイト君も、しんぼうづよく せわをしたんですね。

 

だけど このたまご、ほんとうに、なかなか かえらなかったんです。

それで、

もう このたまごは かえらないんじゃないか

とあきらめてきた時に、やっとかえりました。

 

さて、何が生まれたと思います?

この絵では、生まれてきた生き物が見えませんね。

巨大なひよこ ではありませんよ。

このたまごは、にわとりのものとは形も、表面の感じも、全くちがいました。

どちらかというと、はちゅう類のたまごみたいでした。

ただ大きいだけではないのです。

 

ヒントは、ネイト君の後ろに立っている男の人にあります。

この人は、古生物学者です。

古生物と聞いて、何か心あたりのある人もいるでしょう。

 

もうひとつヒントを出しましょう。

本文の中から少し読んでみます。

アンクルの背中(せなか)に乗るいちばんいい方法は、左足を長いほうの角(つの)のどっちか一方のつけ根(ね)のところにのせ、それからあのかたいえりの骨(ほね)をつかんで、ポンとはずみをつけて、背中にまたがるのです。

「アンクル」というのが、生まれてきた 生き物のよび名です。

ネイト君はこの生き物に「アンクル・ビーズレー」という名前を付けて、

「アンクル」とよんでいます。

このころになると、かなり大きくなって、背中にのることもできるようです。

もう思いあたる人もいるでしょう。

 

さて、何が生まれたのでしょう?

答えは、本の中にあります。

とてもおもしろいので、ぜひ読んでみてください。

 

 

大きなたまご (岩波少年文庫)

大きなたまご (岩波少年文庫)