春をさがしてーカヌーの旅
北アメリカ大陸に広がる森と湖の世界。
「ノースウッズ」と呼ばれます。
ノースウッズに春がおとずれるのは5月です。
ぼくとウエインは、3週間分の食糧(しょくりょう)とキャンプ道具を
カヌーに積み込み、春いちばんの旅に出かけました。
たくさんの写真とそのときの様子をつづった文章から、
ノースウッズの自然の豊かさが伝わってきます。
ノースウッズのなかには古い森とまだ若い森があります。
雪や風、雷などの影響を受け、虫や鳥や獣たちとの関わりによって、
森は、長い時間をかけ少しずつ変化をしています。
森は止まっているように見えるけれど、
ほんとうはいつも動きつづけているんだよ。
ウエインが静かに語ります。
旅のあいだには、いろいろな動物たちの営みとも出会うことができます。
少しずつ、少しずつ、春が近づいていくのを、
自然の最も近いところで味わう様子を感じられる本です。
読んでみてください。