黒ねこのおきゃくさま
寒(さむ)い冬(ふゆ)の夜(よる)、
眠(ねむ)る前(まえ)にふとんにもぐって本を読(よ)むのは好(す)きですか?
私(わたし)の冬の楽(たの)しみのひとつです。
そんな冬の夜にぴったりな本を紹介(しょうかい)しましょう。
それは、寒い木枯(こが)らしの吹(ふ)く夜のことです。
ひとり暮(ぐ)らしのおじいさんの家(いえ)にやってきた黒(くろ)ねこは、
寒さにふるえていて、とてもやせて腹(はら)ぺこのようです。
貧乏(びんぼう)なおじいさんは、
週末(しゅうまつ)だけの楽(たの)しみにしていたミルクもパンもお肉(にく)も、
この腹ぺこでかわいそうな黒ねこにあげてしまいます。
そして、(のこ)残りわずかになった薪(まき)も燃(も)やして、
黒ねこを温(あたた)めてあげるのです。
おじいさんは、食べるものも部屋(へや)を暖(あたた)める薪(まき)も
全(すべ)て無(な)くなったというのに、
満足 (まんぞく)そうにしている黒ねこを見て、
自分(じぶん)もとても満足(まんぞく)した気持(きも)ちなって眠(ねむ)りにつきました。
翌朝(よくあさ)、黒ねこは家を出て行(い)きました。
だけど、そのあと不思議(ふしぎ)なことがおこります。
とても温かな気持ちになれるお話(はなし)です。
こんな本を読んで眠ると、きっといい夢(ゆめ)が見れると思(おも)いますよ。