黒ネコジェニーのおはなし1,2,3
黒ネコのジェニー・リンスキーは、はにかみやさんです。
キャプテン・ティンカーの家に住んでいます。
キャプテン・ティンカーの家のにわでは、つきよに、
キャットクラブといって、ネコたちの集会があります。
ある春の日のこと、キャプテン・ティンカーがジェニーに、
キャットクラブに入ることをすすめてくれます。
そこで、ジェニーは、バラのしげみの下で、
キャットクラブのようすをながめていました。
すると、ジェニーにきづいた、ロムルスとレムスが、
ジェニーをさそってくれます。
だけど、キャットクラブに入れるのは、とくぎのあるネコだけです。
会長さんに「あなたは何ができますか?」と聞かれたジェニーは、
何も答えられませんでした。
それで、はずかしくて、にげてしまいました。
そのあと、クラブのネコたちがさそいいに来ましたが、
ジェニーは家の中でねむっているばかりでした。
にげてしまったことが、はずかしかったからです。
やがて、ネコたちも、ジェニーをさそうのをやめてしまいました。
そのうちに、冬になりました。
ジェニーは、もう、キャットクラブのことは、わすれていました。
かわりに、ジェニーには、やりたいことがみつかりました。
そのためにひつようなどうぐを、キャプテン・ティンカーにたのみます。
キャプテン・ティンカーがしらんかおをしたので、
ジェニーは自分でなんとかしようとがんばります。
だけど、キャプテン・ティンカーはちゃんとよういしてくれていたんです。
それをクリスマスプレゼントにしてくれました。
ジェニーは、ほしかったどうぐが手に入り、
やりたかったことも、ビックリするくらいに上手にできました。
それだけでもうれしいのに、なんと、
そのおかげでキャットクラブのなかまになることもできたのです。
つまり、ジェニーにも、とくぎができたというわけです。
黒ネコのジェニーは、
はずかしがりやではにかみやで、ちょっぴりおくびょうだけど、
とってもやさしくて、いつもしんせつでいようとします。
そのために、がんばったり、すごいゆうきをつかったりします。
3さつあって、おはなしは、ぜんぶで7つです。
どれもとってもおもしろいので、ぜひ読んでみてください。
ジェニーの友だちには、しょうぼうねこのピックルズもいます。
ピックルズが主人公の『しょうぼうねこ』もオススメですよ。