おもしろい本があるところ

子どもたちから「おもしろい本、おしえて!」とよく聞かれるので、ちょっくらおすすめしてみます。

火曜日のごちそうはヒキガエル

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火曜日のごちそうはヒキガエル(評論社、ヒキガエルとんだ大冒険)

ウォートンとモートンは、ヒキガエルのきょうだいです。

モートンがお料理じょうずで、ウォートンはきれいずきです。

 

ある冬の夜、2ひきは、食後のお茶を楽しんでいます。

ウォートンは、モートン手作りのカブトムシのさとうづけをほめています。

そして、あまりにおいしいので、

トゥーリアおばさんにとどけてあげようと言いだします。

一度言いだしたら聞かないウォートンは、雪の中、

たくさん重ね着をして、スキーをはいてでかけました。

 

だけどそのとちゅう、ミミズクに見つかってしまいました。

ミミズクは、ウォートンをつれて自分のうちに帰ります。

でも、すぐには食べません。

次の火曜日はミミズクのたんじょう日なのです。

ヒキガエルは、その日のとくべつのごちそうにするつもりです。

その日まで、しばらく時間がありました。

ウォートンは、その日までミミズクのうちで くらすことになりました。

高い木の上にあるミミズクのうちから にげることはできません。

 

ウォートンは、かなしい気持ちになりながらも、にもつからお茶を出して、

この夜も、いつものように食後のお茶を飲むことにしました。

そして、ミミズクにもお茶をすすめました。

 

その日から、毎ばん、

ウォートンとミミズクは、お茶をしながらおしゃべりをします。

ミミズクもしだいにお茶の時間をたのしみにしているようすです。

食べようとしているミミズクと、

食べられるよていのヒキガエルが、

お茶をしながらおしゃべりするなんて、おかしいですよね。

このあとどうなってしまうのでしょう。

やっぱり、火曜日になると、

予定どおりにヒキガエルは食べられてしまうのでしょうか。

 

最後は心があたたかくなる いいおはなしです。

ぜひ読んでみてください。