おもしろい本があるところ

子どもたちから「おもしろい本、おしえて!」とよく聞かれるので、ちょっくらおすすめしてみます。

ふたりはきょうも

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ふたりはきょうも(文化出版局、ミセスこどもの本)

「なかよし」といえば、

がまくんとかえるくん ほどの なかよし は、少ないかなぁと思います。

『おてがみ』の おはなし でおなじみの、あの!がまくんとかえるくん のことです。


 『おてがみ』は、『ふたりはともだち』という本に入っています。

 

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ふたりはともだち(文化出版局、ミセスこどもの本)

 

 

 

同じ本には、『おてがみ』のほかに、ぜんぶで5このおはなしが入っています。

また、がまくんとかえるくん の本は、ぜんぶで4さつあるので、

ぜーんぶあわせると、おはなしは20こです。

 

その中から、『ひとりきり』というおはなしを しょうかいします。

 

ある日、がまくんが かえるくんのうち をたずねると、

ドアにメモがはってありました。

そこには、次のように かいてありました。

 

しんあいなる がまくん

ぼくは いません。でかけています。

ひとりきりになりたいのです。

 

がまくんは しんぱいして、かえるくんを さがしまわります。

かえるくんは、川のまん中の しまに、ひとりきりで すわっていました。

がまくんは、かえるくんを元気づけようと、

サンドイッチとアイスティーを作り、とどけてあげようとします。

ところが、川ぎしから よんでも、かえるくんは 気づいてくれません。

そこで、とおりかかった かめの せなかに のせてもらって、

しままで おくってもらうことになります。

そのとちゅう、かめは、

「ひとりきりになりたがっているなら、そっとしておいてあげたほうがいい」

というように はなします。

がまくんは、

かえるくんは、もう自分に あいたくないのかもしれないと、

めちゃくちゃ しんぱいに なってきます。

 

それで、しまに つくと、すぐに、

「ぼくのしたくだらないことみんなごめんね。」

とさけびます。

さけんだひょうしに、なんと、かめのせなかからおっこちてしまったんです。

 

あぁ、サンドイッチはずぶぬれ、アイスティーはこぼれてしまいました。

 

しょんぼりしているがまくんに、

かえるくんは、次のように言います。

 

ぼくは うれしいんだよ。

とても うれしいんだ。

けさ めを さますと

おひさまが てっていて、

いい きもちだった。

じぶんが 1ぴきの かえるだ ということが、

いい きもちだった。

そして きみという ともだちが いてね、

それを おもって いいきもちだった。

それで ひとりきりに なりたかったんだよ。

なんで なにもかも みんな

こんなに すばらしいのか

その ことを

かんがえてみたかったんだよ。

 

このあと ふたりは、びしょぬれのサンドイッチを

こんどは「ふたりきり」でいっしょにたべたのでした。

ふたりは、しんゆう なんですね。

 

がまくんとかえるくんのおはなし、ぜん20こ!

ぜんせいは!してみてくださいね。おもしろいですよ。

 

 

ふたりはともだち (ミセスこどもの本)

ふたりはともだち (ミセスこどもの本)

 

 

ふたりはきょうも (ミセスこどもの本)

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ふたりはいっしょ (ミセスこどもの本)

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ふたりはいつも (ミセスこどもの本)

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Days with Frog and Toad (I Can Read Level 2)

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Frog and Toad Together (I Can Read Book 2)

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  • 作者:Lobel, Arnold
  • 発売日: 1979/10/01
  • メディア: ペーパーバック