宝島
港の宿屋「ベンボー提督亭(ていとくてい)」にある日、
おいぼれた船乗りがやってきて居座ってしまいました。
このおじいさん、体つきはがっしりして、肌はかっ色、
髪は一本にあまれ、タールにまみれ、片方のほほにサーベルの傷あと。
そして、よく歌うのはこんな歌です。
死人の箱に十五人ーとくらあ
ほーれ、それからラム酒が一本よう!
どうです?
このおじいさん、ただの船乗りなわけないですよね。
そう。たぶん、いえ、きっと、海賊(かいぞく)です。
それもなかなかの海賊みたいです。名前はビリーといいます。
この海賊ビリーは、人に追われています。
なぜ追われているかというと、宝島の地図を持っているからです。
宝島には海賊フリントの財宝が眠っているのです。
そして、ビリーのことをさがしているのは、海賊シルバーです。
しかし、シルバーの手下がビリーの居場所をみつけたあと、
ビリーは病気で死んでしまいます。
主人公のジムは、ベンボー提督亭の主人の息子です。
そして、ビリーが宝島の地図を持っていることも、
それで追われていることも知っていました。
だから、恐ろしい海賊たちがベンボー提督亭にやってくる前に、
ビリーの荷物から宝島の地図を手に入れ、安全な場所に避難(ひなん)しました。
助けてくれたのは、
ビリーを往診(おうしん)に来たリブジー先生とお金持ちのトリローニさんでした。
こにあと、ジムは、
リブジー先生やトリローニさんといっしょに宝島へ出発します。
ところが、トリローニが集めた船乗りのなかに海賊シルバーたちがまぎれていました。
でも、そのことに誰も気づかないまま、船は宝島へと向かいます。
そして、いよいよ宝島にとうちゃくする直前に、
シルバーたちが裏切り、それからジムたちと海賊たちの戦いが始まります。
そのなかでジムは、ひとり仲間から離れて行動をし、
海賊たちにつかまったりと、もういろいろなことが起こります。
それらをぜんぶここで語るわけにはいきません。
おもしろいので、ぜひ読んでください。
自分で読んだ方が断然(だんぜん)、おもしろいです。