おもしろい本があるところ

子どもたちから「おもしろい本、おしえて!」とよく聞かれるので、ちょっくらおすすめしてみます。

ネコのミヌース

f:id:yo_mite:20210214153109j:plain

ネコのミヌース(徳間書店

新聞記者のティべのところに突然、不思議な女の人がまいこんできました。

名前はミヌースといいます。

その人は、まるでネコのようなしぐさをします。

犬に追いかけられると木にのぼってしまいますし、箱に中に入ってまるくなって寝ます。

それもそのはずで、ミヌースは、ほんとうにネコなんです。

ある日、気がついたら、人間になってしまったようなのです。

どうしてそうなったのか分からないし、ネコにもどる方法ももちろん分からない。

そのうえ、住むところもなくて、困って、さまよっていたのでした。


一方、ティべの方も困っていました。

彼は、新聞記者なのに、はずかしがりやで、人と話すのがにがてでした。

それで、いつもネコのことばかり記事に書いていました。

だからとうとう、新聞社をクビになりかけます。

そんなとき、ミヌースと出会い、いっしょに暮らすことになってしまいました。

ミヌースは、見た目は人間ですが、ほんとうはネコなので、ネコと話すことができます。

まいばん、屋根の上にのぼっては、近所のネコたちと話します。

ネコたちは、街のことをよく知っているので、いろんなニュースを知らせてくれます。

それを、ミヌースが聞いて、ティべに知らせてて、ティべは記事にするのです。

おかげでティべは、新聞社をやめなくてよくなりました。


そんなある日、事件が起きました。

犯人は、ネコたちが頭にくる別の事件とも関わっていました。

その犯人をこらしめたいと、ネコたちは力を合わせて行動します。

ティべにとっても、それらの事件は、とても腹の立つことでした。

ティべは、はずかしがりやというのも忘れ、いろいろな人に話を聞きに行き、

最後は、とても勇気のある行動に出ます。

ティべのはずかしがりやは、いつの間にかなおっていました。

最後は、ティべは、

街の人たちからも、街のネコたちからも尊敬される新聞記者になっていました。


しかし、それと同時に、ミヌースがネコにもどれる方法が見つかりました。

ミヌースはティべとの暮らしをやめて、ネコにもどってしまうのでしょうか。

最初から最後までずっとおもしろい本です。

ネコ好きさんにはぜひ読んでもらいたいです。

 

 

ネコのミヌース

ネコのミヌース