おもしろい本があるところ

子どもたちから「おもしろい本、おしえて!」とよく聞かれるので、ちょっくらおすすめしてみます。

こいぬとこねこのおかしな話

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こいぬとこねこのおかしな話(岩波少年文庫

こいぬとこねこは、森の近くの家でいっしょにくらしています。

二ひきはいつも、人間みたいにくらしたいと思っています。

だからあるとき、人間みたいに おそうじ しなくちゃと考えました。

しかし、ブラシがありません。

いいアイデアが うかびました。

こいぬ がブラシのかわりをするのです。

こねこは、水と せっけんと こいぬのブラシで、ゴシゴシと ゆかを みがきました。

でも、こんどは、タオルがありません。

いいアイデアが うかびました。

こねこが タオルに なればいいのです。

こいぬは、こねこのタオルで、ゆかを きれいにふきあげました。

これで、ゆかは すっかり ピカピカになりましたよ。

 

だけど、こいぬとこねこは 気づきます。

「わたしたち、なんてきたないの!」と。

自分たちの体で おそうじし ちゃったので、よごれてしまったんですね。

 

そこで、二ひきがどうしたと思います?

二ひきは、こんどは おせんたくを はじめましたよ。

こいぬのブラシと こねこのタオルを、かわりばんこに きれいにしました。

おへやも きれいになって、自分たちも きれいになって、ものほしに ほされ、

ぽかぽかの お日さまに あたりながら、二ひきは気持ちよかったみたいです。

 

二ひきは いつもなかよしで、いろいろ話し合って、たのしく くらしています。

私は、こいぬとこねこが 話しているようすが とっても好きです。

とっても かしこいなあと、かんしん します。

とくに、

「きげんの悪い人からは、百ぽ くらい はなれておいたほうがいい」

という こいぬの いけん には、大さんせい です。

この本には、みじかくて ゆかいなお話が ぜんぶで10こ入っています。

とてもおもしろいので、読んでみてください。

 

 

こいぬとこねこのおかしな話 (岩波少年文庫)

こいぬとこねこのおかしな話 (岩波少年文庫)