パイがふたつあったおはなし
ねこの リビーおくさんは、いぬの ダッチェスおくさんを おちゃによびます。
しょうたいじょう には、こんなふうにかかれていました。
ちょうど おちゃのじかんごろに いらしてください。
とてもおいしいものを ごちそうします。
いま、パイざらで やいているところ。
ピンクのふちどりのある パイざらですよ。
いままで たべたこともないほど おいしいもの!
そして、それを ぜんぶ あなたがめしあがってよろしいのですよ!
あたしはマフィンを たべますから
おもしろいことに、この日、
ダッチェスさんも、リビーさんを ばんごはん にさそおうと、
パイをやいていたところでした。
ダッチェスさんは、リビーさんのパイが
ネズミのパイじゃないといいけど とおもいました。
けれど、きっと ネズミのパイ だろ うとも おもいました。
ネズミのパイなら、あまりたべたくないのです。
だから、じぶんがやいた こうしとハムのパイ をたべたいとおもいました。
それで、どうすれば、じぶんのパイ をたべれるか かんがえます。
ぐうぜんにも、リビーさん と ダッチェスさん は、おなじパイざら をつかっていました。
おなじおみせで かったのでした。
だから、ダッチェスさんのパイも、そのおなじ パイざらで やくじゅんびしてありました。
ダッチェスさんは、すごいおもいつきをしました。
それは、
リビーさんにわからないように、
じぶんのパイ と リビーさんのパイ をとりかえるというものです。
そして、すぐにじっこうします。
そのあとは、いくつかのぐうぜんと、いくつかのじこが かさなり、
さらに ダッチェスさんの かんちがいもかさなって、たいへんなことになります。
でも、そこのところはじぶんでよんでみてくださいね。
- 作者:ビアトリクス・ポター
- 発売日: 2019/11/01
- メディア: 単行本
パイがふたつあったおはなし (ピーターラビットの絵本 19)
- 作者:ビアトリクス・ポター
- 発売日: 2002/10/01
- メディア: 単行本