おもしろい本があるところ

子どもたちから「おもしろい本、おしえて!」とよく聞かれるので、ちょっくらおすすめしてみます。

パイがふたつあったおはなし

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パイがふたつあったおはなし(福音館書店ピーターラビットの絵本)

ねこの リビーおくさんは、いぬの ダッチェスおくさんを おちゃによびます。
しょうたいじょう には、こんなふうにかかれていました。

ちょうど おちゃのじかんごろに いらしてください。
とてもおいしいものを ごちそうします。
いま、パイざらで やいているところ。
ピンクのふちどりのある パイざらですよ。
いままで たべたこともないほど おいしいもの!
そして、それを ぜんぶ あなたがめしあがってよろしいのですよ!
あたしはマフィンを たべますから


おもしろいことに、この日、
ダッチェスさんも、リビーさんを ばんごはん にさそおうと、
パイをやいていたところでした。
ダッチェスさんは、リビーさんのパイが
ネズミのパイじゃないといいけど とおもいました。
けれど、きっと ネズミのパイ だろ うとも おもいました。

ネズミのパイなら、あまりたべたくないのです。
だから、じぶんがやいた こうしとハムのパイ をたべたいとおもいました。
それで、どうすれば、じぶんのパイ をたべれるか かんがえます。
ぐうぜんにも、リビーさん と ダッチェスさん は、おなじパイざら をつかっていました。
おなじおみせで かったのでした。
だから、ダッチェスさんのパイも、そのおなじ パイざらで やくじゅんびしてありました。

ダッチェスさんは、すごいおもいつきをしました。
それは、
リビーさんにわからないように、
じぶんのパイ と リビーさんのパイ をとりかえるというものです。
そして、すぐにじっこうします。

そのあとは、いくつかのぐうぜんと、いくつかのじこが かさなり、
さらに ダッチェスさんの かんちがいもかさなって、たいへんなことになります。
でも、そこのところはじぶんでよんでみてくださいね。